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在学生・卒業生からのメッセージ

博士課程修了生からの声

長谷川貴洋

Hasegawa Hiroyuki大阪市立工業研究所
環境技術課 炭素材料研究室

平成15年度 博士後期課程修了 分離工学分野

私は大阪市立工業研究所の炭素材料研究室に所属して,活性炭や木炭類などの吸着材料に関して研究を行っています。また,大学とは違って独自研究だけではなく企業からの技術相談,依頼試験や受託研究にも従事しています。依頼試験では,主に企業から依頼された活性炭や木炭類のよう素吸着性能やメチレンブルー吸着特性などのJIS試験を実施しています。受託研究では,企業からの要望に応じた新製品・新技術の開発や企業で起きたトラブルの解決など一連のテーマで研究に取り組みます。そして,それらを通じて知り得た企業ニーズをもとに独自の研究を行っています。このような職に就いた最大のきっかけは,卒業研究で電気二重層キャパシタ用炭素電極に触れ,炭素というものに強く興味を抱いたことだと思います。その後,修士及び博士課程ではリチウムイオン電池負極用炭素材料について研究を行い,新しい炭素材料を開発する快感を覚えることができました。在学期間,特に博士課程はとことん研究をするだけではなく自分が本当にやりたいことを見つけるのに有意義だったと実感しています。

長澤英治

Nagasawa富士写真フイルム株式会社
R&D統括本部 生産技術センター

平成19年 博士後期課程修了 環境プロセス工学講座

私は,平成15年10月に社会人特別選抜コースで入学し,マイクロ空間(代表長さがマイクロメートルオーダーの空間)を利用した微粒子形成反応の精密操作法に関する研究を行いました。マイクロ空間を利用した反応操作は,従来法と比較して高効率処理や新規機能発現などが期待できることから,多くの産業に応用が可能な革新的技術として注目を浴びています。会社で生産技術開発に携わっていた私は,この技術の有望性に魅せられて深く追求したく思い,39歳にして一念発起し,この分野で先駆的かつ精力的に研究を行っている京都大学に入学しました。在学中は,研究を通じて先生や学生の方々と交流を深めることができ,会社だけでは得られない貴重な経験ができたと思います。今後は,大学で得たこの新規革新技術を会社の新規事業や新商品の創出に活かしていきたいと考えています。

社会人ドクター学生の声

山口哲正

Yamaguchi財団法人 電力中央研究所
エネルギー技術研究所 燃料改質工学領域

平成19年 博士後期課程入学 反応工学分野

私は,電力中央研究所で燃焼プロセス中の微量成分を除去できる触媒の研究を行っています。博士課程への進学は,研究者として博士の有無は大きな意味を持ち,研究者としてのステータスとなることから,決意しました。論文博士による博士取得もありますが,大学で体系的に指導を受けられる,先生方の豊富な知見から新たな知識を得られる,全く違った観点から研究を評価して頂けるなど利点が多く,社会人ドクターに入学しました。私の研究のキーワードは,「石炭」「触媒」「反応」であることから,この分野の第一人者である三浦教授のもとで研究を進められることは,非常に有意義であり,京都大学での集中講義や中間報告は,非常に新鮮で,自分を鼓舞する環境に巡り会えたと感じています。今後,京都大学で反応機構などのアカデミックな研究を行うとともに,微量成分に関する環境規制に対応するため,実用化できる技術の開発を目指したいと思います。

博士課程在学生の声

金宰慶

kim平成17年 博士後期課程入学 材料プロセス工学分野

私は,平成17年に博士後期課程に入学しました。日本には,数多くの大学院がありますが,私が京都大学大学院化学工学を選んだ理由は,自由な雰囲気の中,伸び伸びと研究ができると思ったからです。とはいえ,研究を始めた頃は,正に「暗中模索」の日々が続きました。研究は,自分自身との戦いです。ときには自分の予想を裏切る結果になったり,ときには感動する結果が出たりと,毎日が少しずつですが前進していることが実感できます。また,毎日の研究の成果を国内または国際学会で発表することで,自分自身の研究の必然性,可能性を確信することができます。私が現在行っている研究は,二種類の非相溶なポリマー溶液の乾燥過程で起こる相分離現象を利用した,高分子多孔性薄膜作製,およびその形成メカニズムを解明することです。 このような多孔性薄膜はバイオテクノロジー,電子材料,分離膜としてその応用が注目されています。「化学工学」を辞書で引くと,「製品の設計および生産と関わる諸般学問的基礎技術を学ぶ工学の一分野」とあります。最近では,異なる学問間の融合が活発化し,化学工学者の役割が大変重要視されています。 あなたも,京都大学大学院化学工学の自由な研究雰囲気の下で,無限の可能性に挑戦してみてはいかがですか。

岩下拓哉

Iwashita平成18年 博士後期課程入学 移動現象論分野

私は,修士では物理系の研究室に所属し,修了後,民間企業に就職しました。その後,化学工学という新たな分野に博士後期課程の学生として飛びこんでいきました。化学工学の分野には,非常に複雑でダイナミックな現象が数多く存在します。私は現在,微粒子が溶媒中に分散したものを計算機を使って日々楽しんで研究しています。さまざまな未解決な問題を解決したいという単純な研究心が自分を博士課程へと駆り立てた力の源だったと思います。道はひとつにあらず。人生は一度しかないものです。いろんなことをチャンレンジするのもあり。自分の好きなことに情熱を傾けてみるというのもあり。学生という立場では,おもいっきり遊び,おもいっきり学べが可能です!大切なのは自分で納得し,自分の意思をもって選ぶこと。そして日々を大切に充実させましょう。

藤原幸一

Fujiwara平成19年 博士後期課程入学 プロセスシステム工学分野

読書,旅,そして研究-これらに共通することはなんでしょう?これらはすべて謎を解き好奇心を満たすためものであり,そして退屈で平凡な日常をちょっとだけ楽しくしてくれる行為です。私は子どもの頃から本を読んでばかりであり,大学に入学してからはよく旅をしました。けれどもこれらは,他より与えられた謎をなぞるに過ぎません。学部4回生の時,私は研究に出会いました。研究では,他者から与えられた問題ではなく,自ら問題を設定し解決しなければなりません。それは読書などと比較して,大変な労力を要します。しかし,わかった!という時に味わう感覚は,なんとも愉快なものです。現在,私は,プロセスシステム工学研究室で主に統計的モデリングの研究をしています。これは様々な企業とのコラボレーションです。自らの研究の成果が直接フィードバックされて社会にも影響を与えます。これはシビアですが,研究する上での大きなモチベーションです。また,研究室には自由に使える多くの機材やソフトウェアが用意され,頻繁に学会や国際会議に出席する機会もあり,研究だけではなく,自らの能力を高める上でも非常に恵まれた環境といえます。少なくとも,これまでのように日常に退屈することは,そうないでしょう。